「鮎といえば塩焼き」…だけじゃない!?
夏の風物詩といえば、炭火で焼いた鮎の塩焼き。香ばしい香りとほろ苦さがたまりませんよね。
けれど、実は「塩焼きよりも旨い!」と密かに人気を集めている食べ方があるのをご存知でしょうか?
それが、鮎の一夜干し。
四万十川流域では昔から親しまれてきたこの食べ方は、じつは地元の釣り漁師や川魚に詳しい人たちの“裏定番”ともいえる存在なのです。
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鮎の一夜干しとは?凝縮された旨味と香ばしさ
「一夜干し」とは、塩を振って一晩干した魚のこと。
鮎の場合、この一夜干しにすることで水分が適度に抜け、旨味が凝縮されるのが最大の魅力です。
焼いたときの香ばしさはもちろん、骨までやわらかく食べられるのもポイント。
鮎特有の内臓の苦味や香りが引き立ち、「これぞ鮎の味」と唸る人も少なくありません。
実は養殖鮎のほうが一夜干しに向いている!?
意外に思われるかもしれませんが、脂がのった養殖鮎こそ一夜干しに最適とも言われています。
特に、釣り漁師が使う「おとり鮎(友釣りに使う生きた鮎)」は、養殖されたものを使用するのが一般的です。
このおとり鮎、使用後に余ったものを持ち帰って一夜干しにする人が多く、
「脂がのっていてうまい!」と釣り仲間の間で評判になっているのです。
また、昔から漁師さんたちは出荷サイズに満たない小さめの鮎をそのまま捨てることなく、一夜干しにして食べていました。
日持ちもするうえに、焼くだけで美味しく食べられるため、まさに四万十川の知恵が詰まった保存食だったのです。

一夜干しの美味しい食べ方・焼き方
一夜干しの鮎は、フライパンやグリルで中火でじっくり焼くのが基本。
皮はパリッと、身はふっくら、内臓まで旨味たっぷりに仕上がります。
◎おすすめの食べ方
- ご飯のおかずに(ほぐして混ぜご飯にも)
- お酒のおつまみに(特に日本酒や焼酎と相性抜群)
- 素麺や冷やしうどんに添えて
- 炊き込みご飯やお茶漬けにも応用可能
- 素揚げや天ぷら、唐揚げにしても美味しい
ひと手間加えるだけで、料理の幅がぐっと広がります。
実はギフトにも人気!通販でも購入可能
この鮎の一夜干し、実は贈答品としても密かに人気があります。
塩焼き用の鮎とはまた違った味わいで、グルメな方や年配の方から特に好まれています。
当店でも、四万十川の清流で育てた鮎を手開きし、一夜干しにした商品をオンラインでご案内しています。
ご家庭用はもちろん、お中元・お歳暮などの季節の贈り物にもおすすめです。


まとめ:知る人ぞ知る、四万十の鮎の楽しみ方
「鮎といえば塩焼き」というイメージが強い中で、
一夜干しは知る人ぞ知る本当の美味しさを味わえる食べ方です。
自然の恵みと、地域に根ざした暮らしの知恵が合わさったこの味わい。
ぜひ一度、ご自宅で「鮎の一夜干し」をお試しになってみてはいかがでしょうか?